エンジン発電機とは?種類・選び方・レンタルのメリットまで徹底解説
プラント設備豆知識
エンジン発電機は、ガソリンや軽油などの燃料でエンジンを動かし、その回転力によって電気をつくり出す装置です。停電時の非常用電源や、建設・工事現場、イベント会場など、屋外で電気が必要な場所で広く利用されています。また、近年では防災意識の高まりや作業現場の多様化に伴い、エンジン発電機をレンタルするケースも増加傾向にあります。
本記事では、エンジン発電機の仕組みや種類、そしてレンタルを活用するメリット・注意点・選び方などを専門家の視点で解説します。建設業者、イベント主催者、防災関係者など、多方面の現場における電源確保に役立つ情報をまとめました。

目次
1. エンジン発電機とは
エンジン発電機とは、内燃機関(エンジン)で燃料を燃焼させ、その動力を使って発電機(オルタネーター)を回転させることにより電気を得る機械装置です。大きく分けるとガソリンエンジン式とディーゼルエンジン式の2種類が多く使われており、次のような場所・シーンでの電源確保に役立ちます。- 停電対策・非常用電源 災害時や停電時に備え、企業や自治体、個人宅などで常備されることがあります。
- 建設・工事現場 電力インフラが整っていない場所や、夜間工事などで確実な電源が必要な場面で活躍。
- イベント会場・屋外作業 音楽フェスやスポーツ大会など、屋外で大きな電力を使うときに利用されます。
2. エンジン発電機の主な種類
2-1. 燃料別の分類
- ガソリンエンジン式 小型が中心で持ち運びしやすいタイプが多いため、イベントや簡易作業向けに人気があります。始動性が良く、軽量な点がメリットですが、燃料コストはディーゼルより高い傾向にあります。
- ディーゼルエンジン式 中~大型が一般的で、連続運転や高出力を必要とする建設現場や工場、防災設備などで使われます。燃費が比較的安価で長時間の運転が可能な一方、本体が大きく、騒音・排気の面で注意が必要です。
- ガス(LPG・都市ガス)エンジン式 一部の非常用発電機ではガスを燃料とするものも見られます。排気ガスが比較的クリーンですが、ガスの配管設備が必要な場合があり、設置の自由度はやや低めです。
2-2. 常用と非常用
- 常用発電機 離島や山間部など、商用電源が届きにくい場所で主電源として利用するために設置される発電機です。連続運転を前提とするため、耐久性や燃費性能が重視されます。
- 非常用発電機 停電時などの緊急事態にのみ稼働する発電機です。短時間稼働がメインですが、いざという時の確実な始動が求められます。大型施設や公共施設、病院などに設置されることが多いです。
2-3. 可搬型(ポータブル)と据置型
- ポータブル(移動式)発電機 小型・軽量タイプで、ハンドルやキャスターが付いているものが多く、必要な場所へ簡単に移動できるのが利点です。アウトドアや軽作業、イベントのサブ電源に使われます。
- 据置型発電機 床や地面に固定して設置し、大型で高出力なものが中心です。連続使用や大規模な電力供給を想定しているため、防音・排気対策や専用の配電設備などが必要になります。
3. エンジン発電機をレンタルするメリット
エンジン発電機は購入もできますが、近年は用途や期間に合わせてレンタルを活用する企業や個人が増えています。では、レンタルを活用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。3-1. 初期コストを抑えられる
購入の場合、大型ディーゼル発電機であれば数百万~数千万円という大きな出費が必要です。レンタルであれば、使用期間に応じた費用だけで済むため、キャッシュフローやコスト面で大きなメリットがあります。特に建設現場のように、必要な期間が限定的な場合には最適です。3-2. メンテナンスや保管が不要
エンジン発電機は定期的なメンテナンスや燃料管理が欠かせません。購入するとそれらを自社で手配・実施する必要がありますが、レンタルならば業者の方でメンテナンス済みの機器を用意してくれます。また、大きな発電機を保管する場所の確保も不要となるため、保管スペースの問題も解消しやすいです。3-3. 目的や負荷に合った機種を選びやすい
レンタルサービスでは、小型・大型、ガソリン・ディーゼルなど様々なエンジン発電機を取りそろえていることが一般的です。そのため、工事規模やイベントの電力使用量に合わせて最適な発電機を選びやすいというメリットがあります。必要な容量よりも過剰なスペックを買ってしまうリスクがなく、無駄を削減できるのも大きな利点です。3-4. いざという時に即納品してもらえる
災害や緊急工事など、「今すぐ発電機が必要!」というシーンが発生する場合もあります。発電機のレンタル業者は在庫を持っているケースが多いため、タイミングが合えば迅速に発電機を手配してもらえます。特に防災やイベントの準備など、突発的な需要にも対応しやすい点はレンタルの大きな強みです。4. 用途別に見る発電機レンタルの選び方
4-1. 建設・工事現場の場合
建設現場で使用するエンジン発電機の選定ポイントは、必要出力と連続使用時間です。コンクリートカッターや照明装置など、起動電力が大きい機器を同時に使う場合は十分に余裕のある発電機を選びましょう。また、工事内容によっては騒音レベルが問題になるため、防音型のディーゼル発電機をレンタルするケースもあります。4-2. イベント会場の場合
音楽フェスやスポーツイベントなどの屋外会場では、騒音対策が最重要課題の一つです。防音仕様が施された「サイレントタイプ」の発電機を選ぶと、周辺住民や観客への騒音被害を抑えられます。また音響機器や映像機器は電力の品質にシビアな面があるため、インバーター発電機を検討することも一案です。4-3. 防災・非常用目的の場合
自治体や企業が災害対策の一環でエンジン発電機を確保しておくケースが増えています。こちらも長時間運転を想定したディーゼル式が選ばれることが多いですが、燃料を大量に保管する必要があるため、その管理体制を考慮しなければなりません。レンタルの場合は必要なときにだけ借りるか、定期的に点検された機種を契約しておくなど、柔軟な活用が可能です。5. レンタル利用時の注意点
エンジン発電機をレンタルする際、以下のような点に注意するとトラブルを防ぎ、スムーズに運用できます。- 事前の見積もりと機種選定 使用予定の機器・電力消費量をあらかじめリストアップしておきましょう。発電機の出力不足や過剰スペックはコスト面で損失に繋がります。レンタル業者に相談しながら、適切な容量のものを確保するのがポイントです。
- 燃料補給計画 ディーゼル式やガソリン式の発電機は、燃料補給が必須です。工事が長期間に及ぶ場合や災害対策での長時間運転時には、定期的な燃料供給計画を立てておかないと、肝心なときに止まってしまうリスクがあります。
- 騒音・排気ガス対策 住宅地やイベント会場など、人が多く集まる場所で使用する場合は特に注意が必要です。防音仕様の機種を選んだり、周囲に遮音パネルやバリケードを設置して騒音を抑える工夫を行いましょう。
- 設置スペースと安全管理 発電機は排気ガスを放出し、かつエンジン稼働時に振動や熱を伴います。周囲に可燃物がないか、換気が十分か、配線が正しく行われているかなど、設置に関する安全基準を満たすことが重要です。
- 返却時のチェック レンタル終了後は返却の手続きを忘れずに行いましょう。燃料をどうするか、清掃は必要かなど、業者ごとに規定が異なります。事前に確認しておくとスムーズです。