チラー
オータツのチラーレンタル
「チラー」は、水を循環させながら連続的に冷やし続けることが出来る装置の総称です。
具体的には装置内に主にコンプレッサー、
凝縮器、冷却器(空冷/水冷)、
膨張弁、蒸発器を用いて冷媒を循環させることで
冷却を行います。
英単語の「chill = 冷やす」という意味から
チラーと呼ばれています。
オータツでは必要な期間だけ利用できる
チラーをレンタルしています。
SOLUTION
チラーレンタルで
課題を解決
既設チラーのトラブル
故障や経年劣化により、
緊急 or 計画的にチラーの代替えが必要!
夏季の冷却能力増強
酷暑により、夏季のみ
冷却能力を向上させたい!
工場内スペース、大型イベント等の
大空間を空調
既存の汎用レンタル空調機では能力が足りない!
粉塵環境では設置出来ない!
LINE UP
チラーのレンタル
既設チラーの故障時や定期点検および修理時の代替え対応、
夏季における既設チラーの冷却能力増強、
循環冷却水温度の上昇対策、さらには夏季の空調設備の
冷却能力向上策や工場作業所内及び
大型イベントでの大空間空調設備の対応を迅速に実施します。
お気軽にお問い合わせください。
チラーの機種選定~お見積までのプロセス
チラーを選定するに当たって重要になってくるのがチラーの性能、冷却能力です。冷却能力とはチラーが被冷却物(冷やしたい物)をどの程度冷やすことが出来るかという目安になる重要な数値です。
冷却能力は、通常W(ワット)やkcal/h(1kW=860kcal/h)で表します。この数値は熱媒体、容量、配管距離などの各種の条件により算出されます。しかし、被冷却物の自己発熱がある場合や室温との差が大きく吸熱の程度が大きい場合など、他にも各種要素があり厳密には把握しにくい面もあります。レンタルに関しては既設の代替えとしてのニーズが多いので、その既設チラーの仕様と同等のものをご提案するケースが多くなります。そういったお引き合いは最低でも以下の情報が必要です。
- ・代替え対象となる既設機の仕様書
- ・実際の入り口/出口の流体温度
- ・流量
一方、そうでない場合でも必要な冷却能力の検証から考察しご提案致します。
いずれの場合でもオータツは、先ずはお客様から技術ヒヤリング → 必要な冷却能力の検証 → システム配置フロー図(所掌範囲、機材/配管/電気仕様)の提示→ 御見積りという流れでアクションします。
スタンダード システム
システム配置フロー図(所掌範囲、機材/配管/電気仕様)
*上記はチラー2台のフロー図ですが、勿論チラー1台からでもレンタル可能です。
老朽化した既設水冷却塔の能力増強対策
AHU(エアハンドリングユニット)と
組み合わせた空調システム
*AHU = 冷水⇆大気の熱交換器内蔵ファンユニット
循環冷却水温度の上昇対策
- 【注意】
- ①バッファタンクは不要。
- ②冷却流量調整はチラー内臓出口バルブで行います。
- ③チラー用ポンプはチラーに内蔵しています(ポンプ内蔵の有無は機種により異なります)。
- ④配管中ストレーナ、逆止弁、仕切り弁を貴社にてご手配ください。
- ⑤取り合い箇所はカムロックにて接続となりますのでカムロック(オス、メス)をご手配ください。
- ⑥100Aホースは必要分貸与致します。
設置作業に関して
オータツは建設業許可を有していません。
SVのみの対応だけでなく、設置作業を求められる場合は、お客様と協議しコンプライアンスの範囲内でフレキシブルに対応します。
SPECIFICATION
チラーレンタル仕様表一覧
レンタル設備一覧
レンタル設備一覧 | ダイキン | ダイキン | ダイキン | 米国トレイン社 |
---|---|---|---|---|
型式 | CR-BC-180F 空冷モジュールチラー (60/50Hz兼用) |
CR-BC-118F 空冷モジュールチラー (60/50Hz兼用) |
CR-BC-1800 空冷スクリューチラー (60/50Hz兼用) |
CR-AH-014 横型空調機 (60/50Hz兼用) |
モデル | UWXY180FALZ | UWXA118FLYR | UWVY1800FLZ | CLCP14 |
冷水7℃時の能力(KW)@35℃外気 | 144KW | 104KW | 158/132KW | 110~230KW |
12/7℃時の冷水流量(m3/h) | 25㎥/h | 20.5㎥/h | 27/22.5㎥/h | 24㎥/h |
使用冷媒 | R32 | R410A | R407C | 送風量:12,000㎥/h |
電源 | 200V,60/50Hz,3相 | 400V,60/50Hz,3相 | 200V,60/50Hz,3相 | 380~480V,60/50Hz,3相 |
許容電圧変動(±) | 10%以内 | 10%以内 | 10%以内 | 全静圧:1400Pa |
法定冷凍トン | 19.98 | 12.6 | 15.79/13.1 | 機外静圧:800Pa |
消費電力(KW入力値)ポンプ不含 | 57KW | 32.8KW | 51.2/38.9KW | 9KW |
入力KVA | 62KVA | 36KVA | 64/49KVA | 12KVA |
推奨発電機容量(KVA)1.3倍以上 | 100/80KVA | 60/50KVA | 125/100KVA | 25/20KVA |
チラー100%電流値 | 167A | 52A | 185/142A | 17A |
推奨ブレーカーサイズ | 250AT※チラー単独:200AT | 150AT※チラー単独:100AT | 300AT | 30AT |
コンプレッサ起動方式 | インバータ | インバータ | スターデルタ | ファン:インバータ |
内部水圧損(KPa) | 110KPa | 140KPa | 80/60KPa | コイル部 60KPa |
同上用モータ電流値(A) | 約30A | 約13A | 約30/20A | ー |
搬入重量(Kg) | 1400+700=2100Kg | 1400+700=2100Kg | 2100Kg | 700Kg |
外形寸法(mm) | 4100L,1570W,2950H | 4100L,1570W,2950H | 3000L,2100W,2400H | 2300L,2000W,1200H |
騒音値(dBA) | 68dBA | 64dBA | 65/64dBA | 95dBA |
三相電源接続端子 | M12,アース:M8 | M10 | M12,アース:M8 | ー |
- 【注記】
- 1.空調機(AHU)と組み合わせて使用するチラーは米国トレイン社の50Hz機を原則とします。チラーとの接続は4″(100A)ホースです。
- 2.チラーの流体としてブライン(例ナイブラインNFP63%)を使用すればチラー出口温度は-10℃まで設定できます。
- 3.機器は10cm角の木台上に設置します。アンカーボルトは打ちません。
保有レンタル機の特徴と対応出来る事
- 1.屋外仕様 / 空冷式なので、設置スペースさえあれば既存設備に組み込む事が容易です。
- 2.高圧ガス保安法で法定冷凍トンが20t未満/台の場合は役所への届出は不要です。
保有機は20t未満ですので届出不要ですが、20t以上の設置要望がある場合でも並列設置する事で届出が不要になります。
保有チラーの入口・出口の許容設定温度
@周囲温度35℃の条件下
出口温度設定 | 入口許容温度 | |
---|---|---|
冷水チラー | +5℃~+30℃ *1 | ~+35℃ |
ブラインチラー | −10℃~+16℃ *2 | ~+26℃ |
- ご希望の温度域によりどちらかのタイプになります。
- *1 一部機種のヒートポンプ機能では+25℃~+50℃
- *2 安定運転後の連続運転時における戻りの推奨温度
CASE・VOICE
チラーレンタル事例・
お客様の声
CASE01
突発トラブルのため、緊急対応のチラーレンタル
一部の装置が酷暑と経年劣化で過熱し、冷却不足により温度が上昇しており、製造全体に深刻な影響を及ぼす可能性があるという相談がありました。問題のある被冷却装置に個別冷却する為にはバイパスラインが必要であり、バイパスラインから迂回先の仮設の冷却設備一式を全て用意し、冷却に成功しました。
CASE02
CASE03
既設チラーのメンテナンス中に仮設代替え機をレンタル
春になるとチラー冷凍機のレンタル需要が急に高まってきます。既設機と同仕様のものを手配し、既設機との取り合いなど仮設でも簡易的にシステム設計してほしいとの要望を受けて、対応した事例となります。
POINT
「オータツの視点」チラーとは
チラーとは
「チラー」は、水を循環させながら連続的に冷やし続けることが出来る装置の総称です。具体的には装置内に主にコンプレッサー、凝縮器、冷却器(空冷/水冷)、膨張弁、蒸発器を用いて冷媒を循環させることで冷却を行います。
英単語の「chill = 冷やす」という意味からチラーと呼ばれています。
「冷媒」は、熱を低い所から高い所へ移動させる為に使用される流体の総称です。冷媒の主流である代替えフロンは、常温では気体ですが、圧力をかけると液体になり、圧力を下げるとまた気体に戻るという特性があります。
- チラー装置における冷媒の役割は「熱を運ぶ」事です。
- 1.常温・低圧冷媒ガスを冷媒コンプレッサーで圧縮し、高温・高圧冷媒ガスにして凝縮器(コンデンサー)に送り込みます。
- 2.凝縮器(コンデンサー)は空冷ファンで外気を吸い込んで、この高温・高圧冷媒ガスを冷却し常温・高圧冷媒液に形を変えます。
- 3.常温・高圧冷媒液は膨張弁(減圧弁)を通じて減圧され低温・低圧冷媒液に形を変えます。(冷媒が常温→低温になるのは、例えば、二酸化炭素が圧縮され作られているドライアイスが膨張すると冷やされるのと同じ原理です)
- 4.蒸発器では、この低温・低圧冷媒液で被冷却対象(冷やしたい物)と熱交換されます。この低温・低圧冷媒液は、夏のアスファルトに撒く「うち水」そのものです。熱を奪った低温・低圧冷媒液は、蒸発(気化)して常温・低圧冷媒ガスに変わります。
- 5.常温・低圧冷媒ガスは冷媒コンプレッサーに入って行きます。(→1へ)。
- この様に冷媒の液化と気化のサイクルを連続的に繰り返しながら冷却し、熱を運ぶ役割を果たします。